現在の実家です。この家に越すことが決まった当時は学校と並行してバイトをしており、古い団地の家賃程度ならそのバイト代で払えるだろうということで、団地に独り住まいする計画をたてていました。ところがどっこい、私語が目立つって理由だけでバイトをクビになってしまい、その計画も立ち消えに（典型的ダメ人間だったのがバレバレ(笑)）。家族と一緒にこの家へ越すことになりました。
生まれて初めて、完全に独立した自分の部屋を持つことになりましたが、私の部屋はお風呂場の前の和室３畳。たぶん前の住人が納戸として使っていた部屋だと思われます。家具を置いて、布団を敷いてしまうと足の踏み場もありません。しかし、住んでみるとこの位の狭さもなかなか快適です。手足を伸ばせば必要な物に届くし、枕元に本やラジカセ、ノートなどを置いてみればちょっとした”グータラ書斎”風の空間の出来上がり。こんな生活を結婚するまで続けてみましたが、一人暮らし経験のない私が本当に独りになれたのがこの部屋だと思うのです。自分自身と向き合い、ありのままの喜怒哀楽を出せる空間でした。
今では物置きになってしまい、帰省してもここで寝る機会がなくなったので非常に残念です。
（その３へ続く）