出せなかった手紙たち

その1:たぶん夫と出会わなかったら本命(一方的思い込みだが)になっていたであろう人へ宛てたもの。 今見ても赤面ものだが、自分のロマンチストというか自己陶酔ぶりが、実に滑稽である。

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Dear ○○,

この間は会えてとても嬉しかった。
別れたあと、ひとりの間ずっと、
素敵な余韻に浸っていました。

次に会えるのはいつなの?
声を聞けるのはいつなの?
そんなことを、私、いつも考えているんだよ。

もしかすると、辿ったレールが1本隣だったなら、
今と違う場所で、もっとお互いを知ることになっていたのかも。
或いは、一瞬でも目を会わせることなく
存在を知らないままだった可能性だってなかったわけじゃない。

そうしたら、どうなっていたんだろう。
現在の結果を想像すると、ちょこっと恐いな。

また会えたときは、もっと私をときめかせて下さい。
そして、私の弱さも、すべてのネガティブな部分も
全部見つめて、そして愛して下さい。

初めて出会ってからずっと言えずにいた言葉を、
今度こそ口に出して、大きな声で言いたい。
そう考えていながらも、会ってしまうとまた
だんまりとしてしまう私の心を
どうぞ開いて下さい。

いつか、もっと、距離が縮まることを
心から祈りつつ。

(たぶん'90年ぐらいかそこら/でもやっぱり恥ずかしいよぉ(笑))
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