・まえせつ～自閉症って何？

　最初にお断りしておきますが、自閉症は障害の一種です。名称のせいで『自分の殻に閉じこもったヤツら』（そりゃ『引きこもり』じゃん！）などと思い込んだりしている人が未だに多く、心の病気だと解釈されたり、現状では誤解されていると思います。それでは、具体的にどんな障害を自閉症と呼ぶのかを説明しましょう。
　自閉症は発達障害のひとつで、脳の中枢神経の障害だと言われています。だから病気のように治るということはなく、一生その障害を抱えて暮らす宿命を背負っています。特徴としては、人とのコミュニケーションが上手ではなく視線が合わない、興味の対象が極端に偏っている、こだわりが強く、同じことを何度も繰り替えしたがる、周りの状況が理解できない、などが挙げられ、同時に言葉の発達の遅れが見られることも多いです。外見だけでは普通の人とあまり変わらず、一見して障害があるようには見えない人も多いです。色々出ている文献を調べると、1000人に1.5～2人の割合でいる（なぜか男性の割合が多い）と言われていますから、決して少ない数字ではありません。その人数の割には実際にこの障害は一般に理解されているかというと、答えは『否』です。事実そんな子の親である私でさえ、子どもの行動や考えていることがよくわかっていないし、毎日悩みっぱなしなのです。
　ここで色々と自閉症や自分の子どもに関する話を書き綴ることで、自閉症について皆さんの理解が深まれば、なんて願ってしまいますが、前述通りに私自身もこの障害のことをよくわかっていないし、書くことを通じていろいろ勉強していきたいです。